宿泊するホテルにはwi-fiが通っており、必要になったら現地で調達すれば良いと思っていたからです。
また、各日程のプランはきちんと立ててから出かけたので、外出中は使わないだろうとたかをくくっていたからです。
海外でWi-Fiを借りずに行動していて、具体的に問題が起きたのは、ドイツで彼女と一緒にビールの祭典・オクトーバーフェスに行ったときのことでした。
1時間ほどビールを楽しんでいたのですが、彼女が少し不安そうにしていたのでどうしたのか聞いてみると、トイレに行きたくなったというのです。
もちろん会場にトイレが用意されてはいたのですが、大規模なお祭りでしたから、びっくりするくらい長蛇の列でした。
現地の方は、そうした状況にも慣れているようで、会場の周りにある林で平気で用を足したりしていましたが、彼女に聞いて見ると、もちろん恥ずかしくてそんなことはできないということでした。
かといって、あの長蛇の列に並ぶのも大変だということで、軽い気持ちで会場の外へ他のトイレを探しに行きました。
ところが、海外に行ったことのある人はご存知かと思いますが、海外では日本と違い、街中のあちこちに公衆トイレがあったりはしないのです。
また、あるいはコンビニでお手洗いを借りるというようなことは、簡単ではないのです。
結局、私たちは駅まで戻ってきてしまいました。
しかし、そこは小さな駅でしたのでお手洗いはなく、仕方なく電車に乗って大きな街の方を目指しました。
電車の中で、ガイドマップを広げて二人で情報を探したのですが、これといって目ぼしい情報は得られませんでした。
何しろ、マップには大きな駅な情報しか載っていませんし、駅の中にお手洗いがあるかどうかまでは確認できません。
20分ほど電車に揺られていた頃、彼女がもう我慢できないというので、その直後に止まった駅で降りました。
幸い、その駅から少し歩いたところに飲食店があり、そこでお手洗いを借りることができたのですが、もしそのお店がなかったら大変なことになっていたかもしれません。
インターネットを使うことができていれば、駅まで戻らなくとも、最寄りのお店や、公衆トイレなどを検索して探して、最短ルートでそこへ向かうことができたはずでした。
きちんと事前に計画を立てていれば、外でインターネットが使えなくても困らないだろう、と考えている方は多いかと思いますが、その考えは少し甘いかもしれません。常に予定外のことを考慮に入れて行動することをお勧めしますし、よほどの事情がない限り、Wi-Fiは借りておくことをお勧めします。