バリ島への観光を控えた人にとって、現地の様子がどのようなものなのか、気になりますよね。特に、危険なことが起こらないか、現地通貨はどのように使われているか、ネット回線は充実しているかなど、基本的な観光に必要な情報を事前に知りたい!と考えている人も多いはず。
そこで今回は、そんなバリ島観光の準備に役立つ現地情報についてまとめました。
治安
バリ島は世界中からの観光客の集まる観光地となっています。また、南国らしいまったりしたムード漂う街でもありますが、インドネシアの情勢やバリ島の治安について注意すべきエリアと基本情報をまとめました。
「十分注意してください」
外務省では、それぞれの海外の地域に対して海外安全情報を発表しています。それによれば、2020年2月現在のバリ島の危険レベルは「レベル1:十分注意してください」となっています。
なお、外務省の海外安全情報は頻繁に更新されます。ニュースなどで現地情勢について情報を集めるとともに、渡航前にはサイトを確認するようにしてください。
外務省ホームページ:https://www.anzen.mofa.go.jp/#ad-image-0
クタ地域
クタ地域は、観光客が多く非常ににぎわったエリアです。人通りが多いので、安心して歩ける地域ではありますが、スリや置き引きなどの軽犯罪は多発しています。
特に、バケーションで来て気が緩んでいる観光客狙いのプロのスリもいるので、財布・スマホはポケットに入れない、現金を大量に持ち歩かないなどの基本的なスリ対策を行いましょう。
また、クタ地域は夜間にはクラブやバーなどでにぎわうエリアでもあります。お酒を飲みすぎて貴重品の管理がおろそかになったり、人混みの中でスリに狙われたりすることがないよう、お酒はほどほどに楽しみましょう。人から勧められた飲み物には薬がはいっているかもしれないので、飲むのは禁物です。
ウブド地域
クタ地域同様、ライステラスなどで観光地に人気のウブド地域は、クタに比べてのんびりした雰囲気があり、安全なエリアであると言えます。
しかし、夜間には人通りが減るため、一人や女性だけで出歩くのは避けた方がいいと言えます。夜遅くなる場合はタクシーを利用するか、ホテルまで送迎のあるツアーを上手に利用しましょう。
物価
バリ島はビーチリゾートとして人気がありますが、現地の物価はどの程度なのでしょうか。ここでは、いくつかの項目での物価についてご紹介します。
移動手段
交通手段の整っていないバリ島では、タクシーを利用した観光が便利です。3kmの移動距離で、最低利用料金が3万ルピア(約240円)です。日本に比べると、かなりタクシー代がお得なので、炎天下を歩いて移動するよりも、タクシーの方が快適です。その他、一日観光案内をしてくれる車をカーチャーターした場合、6人乗り8時間利用が6,000~8,000円です。こちらも安心して効率的に観光ができるため、色んな場所を一度に周りたい人におすすめです。
外食
ローカルな食堂での食事であれば、一皿1万5,000ルピアから2万5,000ルピア(120~200円程度)で済むので、外食費は日本に比べてかなり安いと言えます。しかし、数年前と比べて食材の高騰によって値上がりしたものもあるので、今後少しずつ全体の値段が上がる可能性もあります。
とはいえ、飲み物を入れても300円前後で食事が済ませられると思うと、かなり気軽にレストランに入ることができます。
お酒
ヒンドゥー教の影響でお酒を飲まない人が多いバリ島では、お酒の値段は日本と同じくらい、もしくはやや高めです。ビールは、レストランで飲む場合サービス料が含まれるため、500円前後になることが多いようです。その他、ワインに至っては日本の倍近い値段で販売されるものもあり、お酒好きのひとにとってはやや厳しい環境にあると言えます。
ホテル
バリ島のホテルはピンキリですが、比較的安いと言えます。例えば、バックパッカー向けのドミトリーであれば、一泊500円程度でも見つけることができます。高級ホテルであっても、ダブルルームが一部屋1万円前後(一人あたり5,000円)で見つかるので、日本に比べればお得に感じるはずです。
現地通貨
海外に出てもう一つ心配になるのは現地通貨の問題ですよね。インドネシアでは、「インドネシアルピア」と呼ばれる通貨が採用されています。ここでは、現地通貨への両替、使用方法などに関する注意点をいくつかご紹介します。
両替場所
日本円からインドネシアルピアへの両替は、日本国内で行うとレートが良くないので、現地についてから行うのがおすすめです。2020年2月現在のレートは1ルピア=0.008円です。(100ルピア=0.8円)
日本円からの両替は街中にある両替所で行うことができます。お土産屋さんなど、副業として両替をやっているところではなく正規の両替所か、現地の銀行や郵便局で行うと安心です。
必要な金額
ルピアには、10万、5万、2万、1万、5千、千、2千、5百、百 の9種類の紙幣と 千、5百、100、50、25 のコインがあります。
インドネシアルピアは通貨単位が日本より大きくなっているので、1万円程度の換金であっても、約124万ルピアとなります。かさ張らないためにもなるべく10万ルピア札などで渡してもらうようにしましょう。
日本に比べてかなり物価は安いので、いきなり大金を両替せず、様子を見ながら行うのがおすすめです。
他の流通通貨
ホテルによっては、ルピアではなく米ドルでの支払いを要求するところもあります。その場合にインドネシアルピアや日本円での支払いを行うと、レートが悪くなり損をしてしまう可能性があるので、ホテルから提示されている支払い条件に関して、予約内容をよく確認しておく必要があります。
気候
バリ島は南国のため、年中暖かそうなイメージを持っている人も多いのではないでしょうか。旅行をするにあたって、どんな服装をしたらいいか、注意点などをご紹介します。
観光には乾季がおすすめ
バリ島の季節は、乾季と雨季の二つに分かれます。乾季にあたる4月~10月は、雨が降ることはほとんどなく、晴れた日が続きます。一方11月~3月の雨季に入ると、スコールのような大雨が降ることがあります。とはいえ、日本の梅雨のように一日中雨がしとしと降るようなことはないので、バリ島は年間を通じて観光しやすい場所であると言えます。
しかしおすすめは、何と言っても雨が少ない乾季です。
一年通して暑い
バリ島の気温は、年間を通じて平均気温28度前後と、暑いです。標高の高いウブド地区は、他の地域に比べて気温は低いですが、それでも熱中症など、暑さによる体調不調への対策が必要です。
特に、日陰のない道を歩き続けるのは想像以上に体力を消耗するので、先述した通り、移動にはなるべくタクシーなどを利用し徒歩は避けましょう。
観光の注意点
雨季にバリ島を訪れる場合、履いていく靴に注意が必要です。街の排水機能が整っていないため、スコール後には街が洪水になり、車や自転車が機能せず、渋滞になることもあるバリ島。そのため、ビーチサンダルを履いていると、水に流されて脱げてしまう可能性があります。雨季にバリ島を訪れる場合は、ストラップ付のサンダルを選びましょう。
乾季には、日差しが強く熱中症などになりやすいので、帽子やサングラス、日焼け止めなどの対策をして観光に臨みましょう。
ネット回線
バリ島観光にあたり、スマホがどの程度接続できるかは重要な問題です。現地では、Wi-Fiはどの程度接続できるのでしょうか。
フリーWi-Fi
バリ島では、多くのレストランやカフェなどにフリーWi-Fiが設置されています。これは、その施設のスタッフに暗証番号を聞くと接続ができるものです。ホテルであればほぼ間違いなくこのフリーWi-Fiが提供されます。
フリーWi-Fiは接続速度も速いことが多く、無料でできるためメリットも大きいですが、
①その施設から離れると通信ができなくなる。
②個人情報が洩れるなど、セキュリティ面に不安があるというデメリットもあります。フリーWi-Fiを通じてクレジットカード情報が盗まれ、悪用されたことがあるひともいるそうです。
現地SIM
現地でSIMを購入し、それをスマホに入れることで現地回線を使った通信ができるようになるのがこの現地SIMです。一度購入してスマホにセットしてしまえば、日本と同じようにストレスなくネット回線を利用できるのがメリットです。また、バリ島の現地SIMは安いものが多く、リーズナブルな価格(約700円程度)で回線をゲットできます。
しかし、ハイシーズンにはSIMカードを購入するために時間がかかることや、開通がうまくいかない、などのトラブルもしばしば起こります。現地での購入が必要なので、インドネシア語、もしくは英語ができないと購入が困難というデメリットもあります。
また、スマホはSIMフリーでないと現地SIMを利用することはできません。
Wi-Fiレンタル
最もおすすめなのが、日本でWi-Fi端末をレンタルし、それをバリ島に持参する方法です。どこでも安定した回線を得ることができる上、日本語でレンタルから返却までを行うので、紛失などのトラブルがあってもスムーズに対応することができます。現地SIMの購入に比べてやや価格は上がりますが、複数人で旅行をする場合、人数で割ればそこまで高くありません。
バリ島以外に、インドネシア以外の国を周遊する人には、「アジア周遊プラン」もあり、いちいちSIMを買い替えることなく、一台の端末でアジア内を移動・通信できるのもWi-Fiレンタルの良い点です。
まとめ:安心してバリ島を旅行するためには、準備が大切
ここまでバリ島の治安、物価、現地通貨、気候、ネット回線の基本情報、注意点についてご紹介してきました。
バリ島は、同じアジアであるインドネシアの国でありながら、日本とは異なる環境を持った国です。バリ島をトラブルなく安全に旅行するためには、事前に情報をきちんと集め、必要な準備をする必要があると言えます。
具体的には、盗難対策、過ごしやすい服装、ネット回線の確保などです。これらのポイントを押さえ、快適で楽しいバリ島旅行にしてくださいね。
以上、バリ島観光に関する現地の基本情報でした。