インド旅行中にSIMカードを購入し快適なネット環境で旅行を楽しむ!
毎年多くの旅人が訪れるインド。世界中の旅行者に人気な国ですが道を尋ねると違うお店に連れてかれて騙されたり、タクシーに乗っても嘘を疲れたりと海外旅行に慣れていない人には若干ハードルの高い国です。
インドで快適な旅行を楽しむにはインターネットが必要不可欠ですが、IT大国と言われるインドでは街中のフリーWifiはいまだに少なく、また駅やショッピングモールにフリーWifiがあったとしてもインドの電話番号が必要だったりと少し複雑です。
一方で最近ではインドで現地SIMカードを手に入れるのがかなり楽になりました。現地SIMカードさえあればどこでもインターネットが使え、また電話番号があることでタクシー配車アプリも使えるので面倒なタクシーとの交渉もせずに済みます。
そんなインド旅行が快適になるSIMカードについて解説します。
*1ルピー約1.5円(2019年10月時点)
インドのおすすめSIMカード3選
インドでSIMカード販売している業者はいくつかありますが、通信エリアや料金、手続きの楽さなどで現地人や旅行者に人気なのがAirtel、Jio、BSNLのSIMカードです。この3社のSIMカードは比較的旅行者でも楽に購入できます。
それぞれの通信業社のSIMカードと主なプランを紹介しますが、インドは地域によって料金が変わるSIMカードもあります。今回は首都であるニューデリーがある地域の料金で紹介しますが、地域によっての違いにご注意ください。
またインドにSIMカードにもさまざまなプランがあります。インドに長く滞在する場合やインターネットの使用量に合わせて適したプランを選びましょう。よほどの田舎町でなければ基本的にインドの宿ではWifiが使えるので仕事で動画や写真を大量に送る必要がある人以外は1日あたり1.5〜2GBもあれば十分足ります。
インドSIMカードの最大手のAirtel
インドを旅行するといたるところで見かける赤い背景に白い文字のAirtel。街中のショップでSIMカードの購入もチャージもでき便利です。ニューデリーなど大都市の空港にはショップがありインド到着後すぐに購入できます。
Airtelは3Gと4G回線が使えます。都市部では4G回線が使えることもありますが、田舎ではほとんど3G回線です。3G回線と言ってもインターネットを見たり写真を送ったりするのにはそこまで不便さは感じません。
Airtelの主な料金プラン
Airtelの主な料金プランを月額契約SIMとプリペイド式SIMに別けて紹介します。
●月額プラン
どのプランでもAmazon Primeの1年間の利用と3ヶ月のNetflixがついています。
・499ルピー:
75GBの3G/4Gインターネット、無制限の電話
・749ルピー:
125GBの3G/4Gインターネット、無制限の電話
・999ルピー:1
50GBの3G/4Gインターネット、無制限の電話
・1599ルピー:
無制限の3G/4Gインターネット、無制限の電話
●プリペイドプラン
・248ルピー:使用期間28日
1日1.4GBの3G/4Gインターネット、無制限の電話
・495ルピー: 使用期間84日
1日1.4GBの3G/4Gインターネット、無制限の電話
料金が変更することもあるので気になる方はAirtelの公式サイトをご覧ください。
*この他空港のサービスカウンターで購入できるものはプランが選べないという情報もあるので空港で購入する場合は注意が必要です。
近年急成長!インド人にも人気のJio
2016年ごろから現地人の間で人気なってきたJio。300ルピーから大容量で4G回線を使えるプランがあり圧倒的な低価格が人気の秘密です。以前は田舎での通信は繋がりにくかったですが最近では利用エリアも広がってきたようです。
広い範囲で4G回線が使えるのはインド旅行中では非常に頼りになります。旅行先で撮影した写真をすぐにSNSに共有したり、バス移動中に動画を見れたりと間違いなくインド旅行が快適になるでしょう。
Jioの主な料金プラン(小見出し)
Jioの主な料金プランを紹介します。
・149ルピー:使用期間28日
1日1.5GBの4G回線、無制限の電話
・198ルピー:使用期間28日
1日2GBの4G回線、無制限の電話
・299ルピー:使用期間28日
1日3GBの4G回線、無制限の電話
・509ルピー:使用期間28日
1日4GBの4G回線、無制限の電話
・799ルピー:使用期間28日
1日4GBの4G回線、無制限の電話
料金が変更することもあるので気になる方はJioの公式サイトをご覧ください。
田舎でも安心して使える国営のBSNL
BSNLの主な料金プランを紹介します。
・399ルピー:使用期間30日
無制限の2G/3G回線(ただし2GBを超えた後は最大速度80kbps)
・629ルピー:使用期間30日
無制限の2G/3G回線(ただし3GBを超えた後は最大速度80kbps)
BSNLの利用は難しいのですが使いこなすとインドの辺境の旅行が楽になります。より詳しく知りたい方はBSNLの公式サイトをご覧ください。
https://www.bsnl.co.in/opencms/bsnl/BSNL/index.html
インドのSIMカードAirtelを購入する方法を徹底解説
インドで広く使われているSIMカードの中から最大手であるAirtelのSIMカードの購入方法と使い方を解説します。インドのSIMカードを購入し使えるようになるまでは若干難しいですが、こちらで丁寧に解説しますのでご安心ください。
インドのSIMカードの購入場所は空港や街中のAirtelショップ
AirtelのSIMカードは街中でも購入できますが一番楽に手に入る場所はニューデリーやムンバイなど大都市の空港にあるサービスカウンターです。
インドの空港でSIMカードを購入する方法
空港のサービスカウンターではスタッフにパスポートを渡し、後述する申し込みフォームに記入後、スタッフがSIMカード購入用の写真を撮影します。その後SIMカードの料金(1,000ルピーほど)を支払うとすぐにSIMカードが手に入ります。
まとめるとこれだけでSIMカードが手に入ります。混み具合にもよりますが所要時間10分くらいです。
・パスポートを渡す
・申し込みフォームに記入
・写真を撮られる
・料金(1,000ルピーほど)を支払う
空港で購入できるSIMカードは1日1GBのインターネットが使えるようです。街中で買えるSIMカードよりは割高ですが到着してすぐに購入できる安心感があるのでインドに慣れてない人は空港で購入することをおすすめします。
インドの街中でSIMカードを購入する方法
到着した空港にAirtelのサービスカウンターが無かった、少しでもお得にSIMカードを購入したい、そんな方はインドの街中にあるAirtelショップでSIMカードを購入しましょう。
Airtelショップを自分で見つけれなかった場合や宿泊している宿のスタッフや、タクシーのドライバーなどにAirtelに行きたいと伝えれば場所を教えてくれます。(チャージしかできないローカル商店に連れてかれる可能性もあるのでしっかりとAirtel SIMカードと伝えましょう)
Airtelショップは18〜19時ぐらいまで空いている場所が多いですが店によっては閉まるのも早いですし、閉店時間ギリギリに行くと面倒がって対応してくれない場合もあるので夜の場合は次の日の日中に行くことをおすすめします。
インドでSIMカードを購入するときに必要なもの
インドの街中のAirtelショップでAirtelのSIMカードを購入するために必要なものはこれだけです。
・パスポート(可能ならコピー持参)
・.自分の顔が分かる証明写真
パスポートのコピーは店舗でもしれくれますがショップによってはスキャンができない場合もあるので日本から持参していくのをおすすめします。また顔写真もその場で写真を撮って印刷してくれる店舗もありますが、可能なら自分で持っていくほうがいいでしょう。(パスポートを紛失した時なども使えるのであると便利です)
インドでSIMカードを購入するときの必要な手続き
インドでSIMカードを購入するにはパスポートのコピーや証明写真を渡す他に申し込みフォームを記入する必要があります。この申し込みフォームは空港でSIMカードを購入する時にも必要です。
申し込みフォームに記入する内容はこちらです。
- 自分の名前
- 父親か母親、もしくは配偶者の名前
- メールアドレス
- 国籍
- 性別
- 年齢
- 生年月日
- ビザの発行日
- インド国内の住所(ホテルや友人宅の住所)
- 電話番号(日本国内の番号も可能)
- 日本の住所
- IDカードのタイプ(PASSPORTと記入)
- IDカード発行日(パスポート発行日)
- IDカード発行場所(パスポート発行場所、基本的には日本)
- ビザ発行場所
書く欄が多く大変ですが、特に大変なのは9のインド国内の住所です。インド在住の方は住所をそのまま書けばよいですが旅行者の場合は宿泊している(する予定の)宿の住所を書きましょう。ほとんどの人がホテルの住所なんて覚えていないと思うので、事前にネットがつながる場所で住所をメモしておくか、最悪ショップスタッフにホテル名を言って検索してもらいましょう。
申し込みフォームを記入した後はSIMカードの電話番号を選びます。いくつか候補のSIMカード見せてくれるので気に入った番号のSIMカードを選べば大丈夫です。
SIMカードを選びSIMカード本体の料金を支払い、これでSIMカードの購入は終了です。
インドでSIMカードを購入後に必要な手続き
インドではSIMカードを購入したらすぐに使えるわけではありません。多くのSIMカードの場合購入し、約24時間後にSIMカードの会社に電話をしアクティベート(本人確認)をする必要があります。このアクティベート完了後にようやくSIMカードが使えます。
*アクティベートの電話ができるようになるまでの時間はSIMカードによっては数時間、時々数日かかる場合もあります
Airtelのアクティベートの方法
アクティベートについてはSIMカードを購入したショップのスタッフが教えてくれます。基本的には24時間後にAirtelの番号(59059)に電話し、音声にしたがって操作をしながらパスポートナンパーの下4桁を入力します。インドの現地言語のアナウンス以外に英語のアナウンスもあるので英語のアナウンスを選択してアクティベートをすすめましょう。
アクティベート画面に行くまでの音声ガイダンスで押す数字はショップ店員が教えてくれますが、「223」の順番で押せばパスポート入力画面までいくようです。
・Airtelの番号 「59059」へかける
・言語選択で英語を選択する 「2」
・手続き内容でアクティベートを選択「2」
・認証方法でパスポートを選択「3」
・パスポートの下4桁を入力
・入力した数字の確認、問題なければ「1」
通話終了後10〜15分でアクティベートされインターネットが繋がります。
また15分以上経ってもアクティベートされない場合一度再起動してみるとインターネットが繋がる場合もあるので試してください。
アクティベートが自力でできない、不安だという人は前日に購入したAirtelショップへ行きスタッフに代わりにアクティベートをしてもらいましょう。可能なら購入したAirtelショップへ行くのがいいですが、移動してしまい難しい場合は他の街のAirtelショップでも対応してくれるので事情を説明してやってもらいましょう。
Androidスマホの場合は注意! APN設定も忘れずに!
アクティベートが完了したのにインターネットが繋がらない、もしあなたがAndroid端末を使っている場合はAPN(Access Point Name)設定をする必要があります。
APNの設定方法は自力でもできますが、難しい場合はAirtelショップでも対応してくれます。
*iPhoneの場合は自動で設定されるらしいです。
APNの設定方法
・設定を開く
・ネットワーク設定を選択
・モバイルネットワークを選択
・アクセスポイント名を選択
・メニューから新しいAPNを選択
・下記の情報を入力
名前:任意
APN: airtelgprs.com
ユーザー名:なし
パスワード:なし
APN設定が完了すると電波が通じ、インターネットが繋がります。
アクティベート終了後はSIMカードをチャージしよう
アクティベートまで完了したらSIMカードのプランを選んでチャージし料金を払いましょう。Airtelショップや街中のAirtelのシールが貼ってあるローカルショップでもチャージできます。その場合はプランを伝えて金額を払えばスタッフが手続きしてくれます。
また最近ではAirtelのアプリや公式サイトからもチャージできるようになったので、自力でチャージすることも可能です。
現地SIMカードを駆使して快適なインド旅行を楽しもう!
SIMカードが使えるとインドの旅行が格段に快適になります。テザリング機能を使えばWifiがない宿でもパソコンが使える、電話番号があるので配車アプリやバス・鉄道の予約アプリが使える、マップアプリを使って初めての土地でも迷わない。
インドでもSIMカードを駆使して賢く快適な旅行を楽しみましょう!