旅慣れてるからWi-Fiなんていらない!
これまで20か国ほど旅をしており、多くの旅行先、特に空港では無料のWi-Fiが使用できたため、あえてレンタルしなくても問題ないと思っていました。
それまでこれといって大きな問題も起こらず、またフリーランスとして仕事をしており、スケジュールもフレキシブルのため帰国日が明確でなく、何日滞在するか分からない中でWi-Fiをレンタルすることはコストの面でデメリットと感じたためWi-Fiなしでも大丈夫と思ったのです。
さらに、これまで2年ほど海外で生活しており、日常会話程度の英語であれば問題ないため、万が一インターネットが使用できなくても自分で問題を解決できると思い、レンタルせずに海外旅行(インド)へ行くことを決めました。
しかし事件は起こってしまった・・・
問題は旅行先のインド(デリー)の空港で発生しました。
イミグレーションを抜け、空港の出口で迎えのタクシーを待つも、なかなか迎えが来ず、“もしや・・・”と嫌な予感がしました。
空港では無料で使用できるWi-Fiがありましたが、使用するにはSMSでパスワードを受信する必要があり、一時的に機内モードを解除しなければならなかったのです。たとえ一時的であっても機内モードを解除し、多額のお金を請求されては困ると思い、空港でのWi-Fiの使用は諦めました。
そして、次に思い付いたのが空港に設置してある公衆電話からホテルへ電話するということでした。
公衆電話なんて日本でもここ数年使用しておらず、ましてや海外で使用したことなどなかったので、空港スタッフに尋ねながらかけました。
しかし、ここはインド。電波は非常に悪く、何度も電話は途切れ、やっと繋がったかと思うと“ごめん、ピックアップに行くの忘れてた。バスか空港のタクシーで来てね”の一言でした。
こうなったら仕方ないと思い、空港タクシーに目的地までの値段を尋ねるも、料金はお願いしていた金額の5倍でした。
インドの物価から考えると非常に馬鹿げた高額なお金、観光客そして日本人であるからこそあんなに高額な金額を提示されたのだと思います。
バックパッカーとしての節約旅にも慣れていたため、そこまでの金額を払うことはせず、公共交通機関のローカルバスを使用することにしました。
しかし、目的地に向かうバスの停留所は空港から20キロほど離れており、そこまではタクシーを使用しなければ自力で行くことはできず、渋々空港タクシーを使う羽目になりました。
そしてやっとバス停に着いたかと思うと、“今日はそこまでのバスはお休みだから、別のバス停に行かないと行けないよ!”とローカル人から言われ、別の停留所を目指しました。目的地までのバスを見つけることはできたものの、そこはインド、日本のように定刻通りに出発するなんてことはまず珍しいです。
3時間ほどバスを待ち、7時間かけて目的地に到着しました。ローカルバスは生きてきて乗ったことのないようなおんぼろバスでした。
常に入り口の扉は開いており、すさまじいほどのインド人、物資が次々とやってきます。そのバスで外国人は私だけでした。
真っ黒肌のインド人に囲まれ、ストールを頭からかぶり、身を隠しながらやっとの思いで到着しました。
あれほどの怖さ、心細さを感じた旅はあの一見だけでした。
Wi-Fiをレンタルしておけば・・・
ローカルの配車アプリ等を使用し、より早く危険な目に合わずに目的地に到着することができたと思います。
また普段インターネットがある生活が当たり前になっているため、ネットが繋がるというだけでかなり精神的にストレスが軽減されたと感じます。
教訓
日常英会話に問題がない方であれば、Wi-Fiなしの海外旅行でも問題ないかもしれません。
しかし、全く英語が話せない方であれば、Wi-Fiをレンタルされた方が安心です。
多くの空港は無料のWi-Fiが完備されていますが、必ずしも簡単に使用できるとは限りません。
そして女性の一人旅であれば、危険はつきもの、もちろん行く先にもよりますが、日本人は何かとカモにされやすいです。
危険を少しでも回避するのであれば、多少金額はかかってもWi-Fiをレンタルすることをオススメします。